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03/07/24 【ビート一覧】
松浦一樹・横手晃【横浜発7月24日】寄せられた情報で、「鶴見の国道沿いに湧き水がある」というので、現場に出向いてみた。地元〔つまり、浜っ子〕にとっては周知の話らしいが、知らない人も大勢いるだろうから、取材してみた。
国道一号線を神奈川区の方から東京に向かって北上していき、岸谷二丁目〔鶴見区〕の交差点を通り過ぎると、左手に「ネッツトヨタ横浜」があって、その対面〔トイメン〕に、くだんの湧き水=写真=がある。「岸谷湧水」と呼ばれているようだが、そんな表示はない。 国道が上下三車線と幅が広いものだから、上り線に車を停めて、湧き水の側に渡るのは、容易ではない。いや、命がけになるから、手前の交差点か、その先の岸谷の交差点まで走って、適当なところに車を停めるか、Uターンして、下り線を戻ってくるしかない。
週末になると、この下り線に車の長蛇の列ができるらしい。いったん、テレビで取り上げられたことがあるらしく、千葉、相模原、品川と、あちこちのナンバーがここに集結するらしい。われわれが、用意したペットボトルに水を汲んでいたら、ちょうど、品川ナンバーがスーッと脇に停まって、中年の男性=写真=が一人でっかいポリ容器を持って、出てきた。せっかくだから話しかけてみると、「15年前から、週に一度はここに汲みにきている」という。「おなか、だいじょうぶなんですか」と尋ねると、「いやあ、だいじょうぶ。ちょっとアタマが悪くなるけど」。 たまたま、おなかが丈夫なだけのおじさんだと困るから、鶴見区の保健センターに確かめてみると、親切な女性が応対してくれて、「年に1回は水質検査をやっていて、今まで、悪かったことはない」のだと教えてくれた。飲んだだれかが、不調を訴えたこともないという。ただ、保健センターとしてはやはり、「飲んでほしくない」のだそうだ。「地下水はよく水質が変わるんですが、この湧き水は上の方に住宅があるし、検査をやった時によかっただけなのかもしれず、毒物が入ったりしてもわからない」からだそうだ。「どうしても飲みたいなら、必ず、煮沸してからにしてください。とりあえず、ばい菌〔大腸菌など〕は死にますから…」。 なるほど。保健センターの考え方はわかったが、これであっさりと引っ込むヨコチャンのスタッフでもない。持ち帰って、水割りにしてみることにした。
野毛〔中区〕のレストラン「サウス」に持ち込んで、汲んできた湧き水とミネラルウォーターとで、二通りの水割りをつくってもらった=写真。湧き水をちょっと口にしたバーテンは「泥臭いですね」と一蹴してしまったのだが、湧き水割りを口に含んでみると、どろっと甘く、水の自己主張が強い。ミネラル割りの方は逆に、ウィスキーの香りがぷんぷんして、水に存在感がなかった。翌日になっても、二人の腹に異状はなかった。 この口に含んだ感じの違いは何なのだろうと、市の環境科学研究所〔磯子区〕に問い合わせてみると、「消毒されている水道水の塩素臭さはないでしょうし、ナトリウムやカリウムやマグネシウムといった成分が豊富なんでしょうかね。含んだ感じがちょっと違うかも」と、水道水との違いは教えてくれた。 ここまでくると、市全体のことが知りたくなってくる。インターネットで調べたところ、市が今年4月現在、確認できている湧き水は33か所〔個人敷地内は除かれているから、実際にはもっとあるかも知れない〕。市の環境保全局が作成した湧き水マップ〔正確には、湧水調査地点の図〕によれば、鶴見川、帷子川、大岡川、境川の4水系があって、岸谷湧水はどうやら、鶴見川水系らしい。 もっとも、汲みやすいように噴き出し口に配管が施されているのは、岸谷と、ちまたでは「黄金町の湧き水」と呼ばれている日ノ出町〔中区〕の「日ノ出湧水」〔大岡川水系〕くらいのもの。あとは、ただ噴き出しているか、U字溝を流れているか、池底になっている〔現場をすべて確認したわけではないので、違っていたらごめんなさい〕だけなので、飲み水が目当てなら、最初から岸谷か日ノ出町を目指した方がよさそう。 ちなみに、岸谷湧水は今年4月23日の時点で水温が15℃で、湧水量毎分3g、日ノ出湧水は今年1月17日の時点で水温が同じ15℃、毎分34・5gだったという。 |
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