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松浦一樹

CRAZY KEN BAND「777」<サブスタンス>

 【横浜発10月20日】CRAZY KEN BANDはまだ、テレビでしか、見たことがない。「なんじゃ、こいつら?!」と思いながら、「こら、ヨコハマだ…」とすぐにわかってしまった。それほどにハマティックないいバンドなのである。最近、ヨコチャン編集部〔といっても、わが家なのであるが…〕でもっぱら、流れているのがこの「777」。セブン、セブン、セブン、と読みたいところだが、横山剣流だと、「なな、なな、なな」なのだそうである。カジノでよく見かける数列だ。ジャケットには、なんの説明もないが、たぶん、そこら辺から拾ってるんだろう。今はどうか、知らないが、一昔前は、福富町界隈で「777」「555」とあれば、賭博場を意味していたはず。今はどうか、知らないが。

cover

 ダサイもん好きのヨコチャン編集長としては、CKBがひとつの極みなのである。ムード歌謡っぽいのから、ロック、バップ、ファンク、ボサノバ、サイケ、ベンチャーズ、ビーチボーイズっぽいの、ラテンっぽいのと、演奏される音楽のジャンルはさまざまだが、歌詞というか、クレイジーケンの語りがとにかく面白い。というか、ヨコハマ以外の何モノでもないのである。全国津々浦々、どんな町村を思い浮かべても、CKBは横浜からしか出てきようがない、オリジナルである。「横浜って、どんなところ?」と聞かれたら、何もいわずに、CKBのアルバムを差し出せばいいのではないか、とさえ思っている。部屋でCDをかけていると、つい、体が動きだして、ツイストやゴーゴーになってしまう。歌詞に中国語や朝鮮語が混じっていて、異国情緒もちゃんと、演出されている。横浜的には、ほぼ完璧なミュージックなのだ。

 最近、全国区で少し人気が出てきているが、そういつまでも、通用しないだろう。普遍性に欠けるからだ。ヨコハマだから、受ける。人気が出ても、横浜にとどまってライブをやめないところがいい、と思っていたら、どうやら、クレイジーケンもちゃんとわかっているらしい。横浜にいるから、CKBはCKBでいられる。こんなバンドは、オレたちが支えていかんと。

 クレイジーケンには、市PR誌「横濱」の寸評でも触れています。