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03/11/30 【KASHIWABA DRIVE一覧】
松浦一樹【横浜発11月30日】 職業柄、「どうすれば、うまい文章が書けるのか」と、毎日思い悩む。文学者を目指しているわけではないので、小説や詩の書き方に思いを巡らすことは、あまりない。ジャーナリストとして、どのような題材を拾い集め、どうプレゼンテーションをすればよいのか、絶えず考えている。ヨコハマチャンネルは、情報発信のツールであると同時に、悩める編集長の「実験場」でもあるわけだ。 プロとアマの書き手がコラボすると、どうなるか。そんな実験を重ねているわけだが、プロであろうと、アマであろうと、クリアしなければならない関門がある。「わかりやすい文章を書く」ということである。ヨコチャンに送られてくる原稿に毎日目を通しながら、考えるのは、いかに書き手の個性をつぶさずに、わかりやすい文章に仕立てるか、ということである。 文法がめちゃくちゃだったり、表現が不穏当だったりすれば、ためらわずに書きかえる。ただ、明確な基準があるわけではなく、少々おかしな表現であっても、書き手の個性が表れているな、と思えば、放置する。編集者の個性は、こんなところに表れてくる。 あまりにわかりにくい文章であれば、筆者にその旨を伝えることもある。それで、書き手から嫌われることもあるが、編集者としては、どうしても妥協できないところである。わからない文章は、言葉の無意味な羅列だからだ。 編集者も万能ではないから、私のような凡才は、「こんなやり方でいいのだろうか」といつも悩む。時々、ハウツーものの文章読本にヒントを求めるのは、そのためだ。
最近、売れっ子ハウツーもの作家の和田秀樹〔精神科医〕が書いた『大人のための文章法』〔角川oneテーマ21新書〕を読んだ。作者のサクセスストーリー〔すなわち、自慢話〕が大半を占め、金を出して買うに値しない本だが、そのいわんとしてるところについては、まったく賛成なのである。簡単にいってしまうと、文章はコンテンツが大事なのであって、わかりやすいことが大事なのである。 和田さんは、週刊誌の文章を引き合いに出すが、週刊誌のような文章を目指せばいいのだと、私も思う。ヨコハマチャンネルも、オンライン・マガジンを標榜している。掲載する記事は、読み手が必要とする情報を十分に盛って、わかりやすければ、それでいいのである。そこに書き手の個性が加われば、なおいい。 「買うに値しない」とはいったが、本屋で立ち読みする分には、問題ないだろう。なに、4、5ページも読めば、和田さんがいわんとしていることはすぐわかる。パラパラっと、ページをめくってみることをお勧めする。それで要領がつかめたら、ぜひ、ヨコチャンに文章を寄せてもらいたいな、と勝手なことを思うのである。 |
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