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03/11/17 【横浜百景一覧】
山口昭子犬「チョコ」なぜか、私の人生には犬が欠かせない。子ども時代、学生時代、そして、結婚してからも、ほとんどの期間に犬が「友」として存在している。だいたいの犬が10年間、共にしているとすれば、約6匹の犬と過ごしたことになる。「ポチ」であったり、「サニー」であったり、「ベル」であったりした。 最後の犬が死んだのは、7年ほど前だ。年をとるにしたがって、その別れの悲しみが強くなるのは、なぜなのだろう。老妻も私も、その別れに、しばらくは立ち直れなかった。そんなわけで、二度と犬は飼うまいと、断念していたのだ。 それなのに、突然、まったく突然に、次男が犬を連れて帰ってきた。ミニチュア・ダックス種の生後2か月の小型犬である。 「『チョコ』と命名したぞ。後は、2人が面倒を見ろよ」 えさとハウスと衛生用品も運び込まれた。もとより、嫌いでない妻と私は、その日から、別人のように面倒を見ている。ハウスの掃除、3回の食事と運動、水の手配、温度調整などである。 「急に持ち込まれて、困っているのよ」といっている割には、いそいそと動いている。妻の日常生活と私のそれを見て、次男が配慮したのだと推測でき、私はその気持ちがうれしかった。 実際、子どもたちが成長し、巣立っていくと、淋しくなり、ややもすると、口数の少ない生活になる。そんな生活を見て、配慮してくれたのであろう。 7年振りの犬との生活は、私たち2人の生活を一変させた。私は、デパートの動物コーナーで「歯みがき」を求めたり、ゴムのボールを求めたりしてきた。妻は、遊び場の囲いを買ってきたりしている。妻が出かけた留守の時は、自分の部屋に連れ込み、ゴルフボールで遊ばせている。えさを与えた後は、運動をさせると、眠くなるのであろう。私のひざの上で寝入ってしまう。その寝顔がなんともいえず、次男の計画通りになってゆく自分に、苦笑せざるを得ない。 動物たちが、介護老人ホームなどで活躍していることも知ってはいたが、実際に7年振りの犬との生活は、活気のあるものになりつつある。犬の寿命は平均10年といわれている。 「チョコ」が成長し、寿命になるころは、妻は71歳。私は77歳になっているわけだが、そのことを考えると、複雑な気持ちになる。自分が「チョコ」を送るのか、「チョコ」に送られるのか。 さて、今朝〔11月11日〕は、寒かった。テレビ報道によると、今年で一番だそうだ。自分のカゼより、「チョコ」の方が心配なので、妻に段取り方を命じた。 立冬を過ぎたのであるから、当然のことだと思われるが、冬がそこまで来ているのだろう。 ホテルやデパートには、クリスマス・ツリーがセットされ始めた。一か月早い「私のクリスマス」は、子犬の「チョコ」なのである。 海外にいる友人たちへ、クリスマス・カードを発送した。ニューヨーク、ロンドン、ドバイなどであるが、今、船便で発送すると、十分間に合うし、料金が安い。ぎりぎりになって、航空便で出していたが、今年からは、船便にした。こんなことができるのも、現役を退いて、時間に余裕ができたからであろう。選挙も終わり、街が静かになった。年末商戦で街がにぎやかになるのも間近いが、静かな新年を迎えたいものだ。 越年するであろう、イラク問題、北朝鮮問題の解決には、正しい判断をしてほしいと、思うのは、私ひとりではあるまい。日本国の方向がそこにある。21世紀の日本のあり方を、私たち一人ひとりが真剣に考えるときがきたのである。 昼寝から目覚めた「チョコ」が鳴き始めている。水を欲しているにちがいない。 |
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