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ズージャグラフィー〔横浜ジャズ〕

吉元哲

横濱ジャズプロムナード2003

 【横浜発10月11日】今年で第11回を迎えた横濱ジャズプロムナードが10月11日、(翌12日まで)開催された。ジャズファンにとっては百花繚乱〔ひゃっかりょうらん〕、目移り、いや耳移りしてしまう出演者ぞろいだ。詳細なレポートは明日の演奏を聞いてのちに。

 今年の横濱ジャズプロムナードは何かと取り沙汰された。ひとつは直前、7月のプロデューサー交代。開催直前の「渋さ知らずオーケストラ」「渋谷毅(pf)グループ」の公演中止。舞台裏のハナシはおいて、日本、いや、世界でも屈指のイベントは無事に開催された。

 同じ時期に、横浜とは何かと共通点のある神戸で開催されている「神戸ジャズストリート」は、ジャズのうちでも比較的、古典的なデキシーランド・ジャズやスイング・ジャズが中心だが、横濱ジャズプロムナードは現代ジャズが多く、演じられることで定評があった。例年、立ち見が出るほどだが、人気グループの公演が中止となり、一部のファンは憤慨したようだが、開けて見れば、素晴らしい演奏が目白押しだ。

 その中、この機会を逃すとおそらく、二度とレポートされないだろうグループを取り上げる。プログラムではライブハウスでの演奏として記載されたテナーサックスの松本健一のグループ。横浜国大のころから、横浜でライブを続けている逸材だが、今回は総勢21人の驚異のライブを敢行した。とてもライブ会場には入りきれなくて、馬車道の路上で2時間以上にわたって、熱い演奏とパフォーマンスが繰り広げられた。四辻の各歩道に分散した演奏者は15人、その中でパフォーマンスを繰り広げる舞踏家が6人。打ち合わせも楽譜もないフリー・インプロヴィゼーションだ。

 事前に本人から、「中止命令が来るまで演奏します」と聞いていたが、そこは横浜、最後の1音まで苦情もなく、見守ってくれた。この企画を事前に漏らされた某音楽家は「えっ、横浜ってそんなことができるんですか?」と唸っていた。演奏の内容についての毀誉褒貶〔きよほうへん〕は後回しにして、これが実現する横浜って凄い。